平成25年度 支部総会および特別講演・討論会
当日の様子(レポート)
平成25年5月17日(金)

一般社団法人 日本応用地質学会 東北支部

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    日本応用地質学会東北支部の平成25年度総会・特別講演会が無事終了いたしました。
   本年度の活動計画等が承認され、無事新たな年度のスタートを切ることができました。

    仙台戦災復興記念館 5階会議室にてPM1:30から定刻通り開始されました。

    以下は当日の簡単なレポートです。

 1.総会 (PM1:30〜2:00) 

 総会は名の出席数(参加人数:34名、委任状:66名)となり、「日本応用地質学会東北支部規定」第15条の正会員(支部会員数174名[平成25年3月末日現在])の5分の1以上の出席となり、無事会が成立いたしました。
 平成24年度活動報告ならびに会計報告、平成25年度活動計画および予算案、役員人事案が可決されました。
  
                         
                                  挨拶をする橋本支部長

  2.特別講演 (PM2:15〜3:45)
    「求められる適切な『活断層』の認識と影響評価」
    遠田 晋次 氏 (東北大学災害国際研究所教授)

 特別講演は、これまで活断層の調査と評価に海外を含めて多くの研究成果があり、国の委員として活断層の影響評価についても関わってこられた、東北大学災害科学国際研究所の遠田先生にお願いしました。

 先生には、豊富な野外での調査実績を有する地質学者出身の災害科学研究者として、実社会に受け入れられるべき、活断層の「定義」、「認定基準」、「調査方法とそれらの適用限界」、「活断層のリスク」についての認識をご講演頂きました。

 活断層の調査方法〜抱える問題(認定基準の違いについて)、まさに現在取りざたれている原発の活断層の問題等にも触れつつ、具体的な事例をもとに説明していただきました。活断層調査への、(応用)地質技術者の関与の必要性などを説かれておりました。

      
                            講演する遠田先生

  3.討論会 (PM3:45〜4:45)

 討論会は、遠田先生のご講演内容を受けて、現在その取扱いや「定義」や「認定」方法の見直しなどといった問題が再燃している『活断層』について焦点を当て、”「今そこにある活断層」あなたならどう向き合う”というタイトルで議論いたしました。
 まずはじめに、ダムの事例として水野幹事から、そして原子力発電所の例として坂東氏からそれぞれ事例紹介をしていただきました。そのあと、総合討論として、2つの事例をもとに活断層についての討論を行いました。終了時間ぎりぎりまで活発な質問や意見が飛びかいました。

    
              話題提供をしていただいた水野幹事(左)と坂東氏(右)

            
  3.懇親会 (PM5:00〜)

 討論会終了後には、スマイルホテル内のシェルブール仙台店に場所を移し、懇親会を行いました。討論会での議論の続きや、各会員相互の意見交換が行われました。特別講演をしていただいた遠田先生も参加されましたので、講演時に聞けなかったことなどを聞けたのではないでしょうか。
 懇親会の最後は、恒例の伊達の1本締めで会を締めました。