日本応用地質学会 東北支部
「平成20年度 総会および特別講演」

 去る5月23日(金)に開催された「日本応用地質学会東北支部 平成20年度 総会・特別講演、討論会」の簡単なレポートです。
 場所はせんだいメディアテーク7F スタジオシアターにて午後1:30から時間通り開催いたしました。


1.総会

 総会は105名の出席数(参加人数:42名、委任状:63名)となり、「日本応用地質学会東北支部規定」第15条の正会員の5分の1以上の出席となり(支部会員総数178名、本部調べ)、無事会が成立いたしました。
 平成19年度活動報告ならびに会計報告、平成20年度活動計画および予算案が可決され、続いて支部役員(案)についても承認されました。

総会の様子(議長は太田支部長)

2.講演会

 総会に続いて、菅原 捷 氏(元建設省土木研究所地質研究室長>による特別講演が行われました。
 「気候激変期の応用地質の役割」というタイトルで1時間15分程度お話していただきました。
 自然災害特に気象災害の頻発する昨今の状況(急激な地球温暖化によるものか?)、そしてそれらの災害に対しての応用地質の役割(応用地質学・応用地質技術者には何が出来るか?)について事例を挙げながら講演していただきました。



  特別講演をする菅原氏

3.討論会

 菅原氏の特別講演を受けて、「地球温暖化と応用地質」-応用地質技術者の役割は?−というタイトルの討論会を企画いたしました。
 最初に、昨今の自然災害の増加(および大規模化)に対して、応用地質技術者がどのように貢献できるかを討論いたしました。特に”減災への貢献”というテーマで議論していきました。地質学や応用地質学(地盤等のこと)を知らない人たちへの教育、啓蒙活動など学会として情報の発信を広くしていく必要があるなどの意見がありました。
 次に”技術者の確保”というテーマで討論いたしました。団塊の世代の大量の退職や若手技術者が育たないなどの学会・業界の問題に対して多くの意見をいただきました。その中でも、地質・建設分野にこだわらずほかの分野へどんどん飛び出していこうといった意見や、教育の場へのPR活動等、とにかく応用地質学という学問・業種分野の存在を外へアピールしていくことが重要であるという意見がありました。
 また、今回の討論会でいただいた意見等を後日まとめる予定です。


討論会の様子

4.懇親会

 総会・特別講演終了後に、場所を移して懇親会を開きました(参加30名)。討論会で続きなど、交流を深めました。
 また、この春に瑞宝小綬章を叙勲された菅原氏から挨拶をいただきました。
 最後は、東北支部恒例となった、橋本副支部長による「伊達の一本締め」で会を締めくくりました。


「伊達の一本締め」


菅原氏の挨拶


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