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研究発表会・技術交流会・現地見学会 2014〜


【結果報告】令和5年度(2023) 現地見学会


令和5年度の現地見学会は,北陸地盤工学研究会様と共催で実施させていただきました.
詳細は下記です.

日 時:令和5年8月19日(土) 10:30〜18:30
場 所:白山手取川ユネスコ世界ジオパーク
    石川県白山市手取川流域(獅子吼高原,桑島化石壁,甚之助谷地すべり など)

白山手取川ユネスコ世界ジオパークは,今年の5月に世界ジオパークに認定されたばかりです.
集合場所の松任駅には,下記のような立派な案内板が出迎えてくれました.




さて,ここから見学会見学会の最初の地点は,獅子吼高原です.
ここから手取川を見ました.獅子吼高原は手取川扇状地の扇頂付近に位置するため,手取川の中流域,下流域の様子がよく見えました.


手取川扇状地と海までがよく見えますね.
写真中央付近で,手取川が大きく左に曲がっています.これは,写真の右側が断層による隆起によるものだと思ってました.
しかし,そうではなく,暴れ川である手取川が,江戸時代に既に栄えていた金沢(写真の右側)方面に流れてこないように流路を固定したからだそうです.


手取川の霞堤がよく見えました.

このあたりを,地理院地図の陰影図で表言したものが以下の図です.手取川の流路や霞堤がよく分かりますね.




獅子吼高原でこの景色を見ながらお弁当を食べ,次の見学ポイントへ移動しました.
ちなみに,この時のお弁当は「白山ジオ弁当」でした.季節毎にメニューが変わるようです.
ジオ弁当の写真を撮り忘れました....無念...


次の見学ポイントは,桑島化石壁です.
桑島化石壁は,中生代白亜紀前期の化石産地で国指定の天然記念物となっています.
ここからは,植物化石や恐竜の化石がでてくるそうです.

近くにあった案内板も掲載しておきます.




次は,手取川の最上流,白山の砂防(甚之助谷地すべり)を見に行きました.
一般の人は入れないのですが,今回は国土交通省の許可をいただき,職員の方から説明を受けました.

甚之助谷地すべりの位置はここ.


ここでは様々な砂防工事が行われています.

傾斜も急で崩壊地も多く,谷底の土砂も異様に多いです.
日本じゃないような風景でした.


土砂量が多いですね〜.

このほか,無人施工(重機の遠隔操作)の操作室も見せていただき,最新の建設DXの状況を肌で感じることができました.

このような機会を設けてくださった北陸地盤工学研究会の皆様,本当にありがとうございました.


参加された方々で記念写真を撮りました.

【結果報告】令和5年度(2023)技術交流会・講演会


令和5年度の技術交流会は,下記内容で開催いたしました

日 時:令和5年7月5日(水) 10:00〜14:40
会 場:ウインクあいち 会議室1006(Zoomオンラインとのハイブリッド形式

〜プログラム〜
【1】10:15〜10:45
令和2年7月豪雨による地形災害
 発表者:永田 秀尚((有)風水土)

【2】10:45〜11:15
雨水浸透施設設置による地下水涵養効果の検証
 発表者:徳永 貴大(サンコーコンサルタント株式会社)

【3】11:15〜11:45
グラウンドアンカーの健全度調査事例
 発表者:居川 信之(株式会社エイト日本技術開発)

【4】13:10〜13:40
軟弱地盤における低盛土道路の評価と対策工の検討
発表者:外山 茂樹(サンコーコンサルタント株式会社)

【5】13:40〜14:10
山地における水文地質踏査に基づいた水源開発の紹介
発表者:吉武 伸章(日本工営株式会社)

【6】14:10〜14:40
オープンループ方式地中熱利用の還元井の目詰まり速度
発表者:大谷 具幸(岐阜大学)

発表いただいた方々,ありがとうございました.
発表内容は,多岐に亘る内容で大変勉強になりました.

会場の様子です.


また,技術交流会の後は,以下の講演会を開催いたしました.

講演会:地盤沈下を生じさせない災害時の地下水利用
講演者:大同大学 情報学部 大東憲二 特任教授



 濃尾平野は地盤沈下という問題を抱えていますが,同時に海抜0m地帯も広く分布しており,高潮・高波に対する問題も抱えています.加えて東海・東南海地震による災害が予想されるなど,複合災害も念頭においた対策が急務となっています.

 自然災害に対して,被災後の避難生活,医療体制に対して具体的にイメージできる方は少ないと思います.
 今回のご講演では,被災後に必要な水の確保に対して,地下水がどの程度利用できるのか,ということを具体的にお話しいただきました.
 ご存じの方もおられるかと思いますが,無尽蔵に地下水をくみ上げてしまうと,地盤沈下を助長させることになります.そのため「被災後だから水が足りない!」といった状況でも「計画的な地下水の利用」が求められます.
 このような,発災前に発災後の対応を考えておくことは大変重要だと思います.

 日本応用地質学会 中部支部では,技術者の交流そして時事性の高い話題の提供を考え,年間を通じて様々な行事を行っております.
2023.7.9 (Y.H)

【結果報告】令和4年度(2022)現地見学会「小松の石文化」 〜北陸地盤工学研究会共催〜


令和4年度の現地見学会は「北陸地盤工学研究会」と共催で開催させていただきました.
北陸地盤工学研究会の方々には大変お世話になり,この場をかりて厚くお礼申し上げます.

さて,「小松の石文化」とは実は日本遺産に登録されており,石川県小松市の石材が古くは弥生時代から装飾品に利用され,今でも石材として利用されています.
今回の見学会は小松の石材に関わる文化を学びました.

以下の順に見学させていただきました.
1.小松市埋蔵文化センター
2.遊泉寺銅山跡
3.観音下石切場
4.尾小屋(おごや)鉱山資料館

以下,順番に詳細を掲載します.

まずは小松市埋蔵文化センター.
ここでは,樫田先生から「小松の石文化」についてご講演いただきました.

短い時間でしたが,要点のみをかみ砕いて説明いただきました.


スライドでの説明をひと通り聞いた後は,展示物を前に丁寧に説明していただきました.

つぎに向かったのは遊泉寺銅山跡です.
遊泉寺銅山跡は既に閉鎖されていますが,営業時は銅山で働く1000人ほどの町が有り,精製された銅を運ぶ鉄道まであったそうです.
そして精錬の技術から発祥したのが,あの重機の「KOMATSU」だそうです.KOMATSUの名は小松市に由来するとのことでした.


令和2年に開設された「里山みらい館」で遊泉寺銅山の説明をしていただきました.


里山みらい館には,小松製作所の旧本社の模型が飾ってありました.

つぎに向かったのは観音下石切場です.
山から石材を切り出す迫力ある現場でした!



下の写真のような機械も使って切り出していたようです.


切り出した面には,年が刻まれており,いつどこまで切り出したかが分かるようになってました.

写真中央に「平成○○」と刻まれているのが分かるでしょうか.

最後は尾小屋鉱山資料館に行きました.

下の写真は尾小屋鉱山の入口です.
中に入ることができ,採掘当時の様子が再現されています.
興味のある方は訪れてみてください.


中に入ってしまうと坑内は全体像が全く分からなくなりますが,全体像が分かる展示されています!

蜘蛛の巣?飴細工?モザイク?
どんな表言が適しているか分かりませんが,多くの坑道が作られ,採掘されていたことがわかります.

最後は参加者全員で記念撮影をして終了となりました.

みなさま,お疲れ様でした.

【結果報告】令和4年度(2022)技術交流会(Web・現地開催のハイブリッド形式)


令和4年度の技術交流会は,中部支部初のハイブリッド形式での開催となりました.
Web参加の方には画面共有が遅れるなどの不具合がありましたが,大きなトラブルもなく開催することができました..
みなさまのご協力に感謝いたします.

さて,今回は下記7編の発表をしていただきました.


10:15〜10:45 令和2年豪雨による岩盤崩壊:中部と九州における共通点
 永田 秀尚((有)風水土)

10:45〜11:15 簡易水質調査等による地下水流動系統区分の検討
 平 真綺(サンコーコンサルタント株式会社)

11:15〜11:45 地盤の透水係数を得るための各種原位置透水試験の比較と適用検討
 嶋田 純也(東邦地水株式会社)

13:00〜13:30 施工中の切土法面で確認された鏡肌に対する調査設計事例
 松本 翔(国際航業 株式会社)

13:30〜14:00 深層崩壊による土石流に対する砂防堰堤の安定性に関する検討
 伏木 治(サンコーコンサルタント株式会社)

14:00〜14:30 自然災害伝承碑から災害を考える −中部支部の取り組み−
 日野 康久(株式会社 KANSOテクノス)

会場は,岐阜大学サテライトキャンパスです.感染症対策として皆様には離れて着席していただきました.


技術交流会では,「技術の交流,意見交換」を主な目的としているため,1つの発表・質疑応答に30分の時間を設けております.
「ひょっとして30分は長すぎて,間が持たないのでは....」と心配しておりましたが,実際は30分でも足らないぐらいに議論が深まった発表もありました.

技術交流会後は,一般社団法人 充填技術協会 常務理事の 米田茂夫様に,講演会を行っていただきました.
「講演:日本の地下空洞及び浅所陥没事例」


人為的な地下空洞(炭鉱,防空壕など)は,埋め戻されることなく残っているものもあり,陥没により生活への影響がおきている事例と,それらの対策についてのお話しでした.
大変興味深く,業務で体験しなければ知り得なかった知見も得ることができ,勉強させていただきました.

日本応用地質学会 中部支部では,このほか,応用地質学講座,一般の方への普及活動を行っております.
みなさまのご参加をお待ちしております.

2022年7月10日(Y.H.)

【結果報告】令和元年度(2019)技術交流会・災害地見学会


令和になり初めての技術交流会は岐阜県下呂市で平日に開催しました.
下呂市での開催は,技術交流会翌日の平成30年7月豪雨災害の災害地見学を念頭においたものです.
また,平日での開催は参加者が参加しやすくなることを期待してのことです.
その甲斐あって,災害地見学は学生さんも含め30名の方に参加いただきました.

参加いただいた皆様,また運営にご尽力いただいた方々に厚くお礼申し上げます.
当日の様子をご紹介いたします.

【技術交流会】

<概要>
期 日:令和元年6月13日 (木) 13:00〜17:00
会 場:岐阜県 下呂温泉 ホテルくさかべ アルメリア
プログラム:
  1. 13:20〜13:50 千葉県勝浦市に見られる海底地すべりによる変形構造
     ○上野 紘太郎(川崎地質株式会社)
  2. 13:50〜14:20 崩壊斜面の災害復旧を目的とした調査事例
     ○武田 開(国際航業株式会社)
  3. 14:20〜14:50 雪渓上を長距離移動した地すべり移動体
     ○日野 康久(株式会社環境総合テクノス)

    14:50〜15:00 休 憩(10 分)

  4. 15:00〜15:30 豪雨で発生した切土のり面のトップリング性変状
     ○加藤 靖郎(川崎地質株式会社)
  5. 15:30〜16:00 平成30年7月豪雨,岐阜県飛騨市下数河地区の崩壊
     ○居川 信之(株式会社エイト日本技術開発)
  6. 16:00〜16:30 平成30年7月豪雨によるJR高山本線桂谷土石流災害
     ○地主 卓弥(ジェイアール東海コンサルタンツ株式会社)
  7. 16:30〜16:55 平成30年7月豪雨,および北海道胆振東部地震で発生した崩壊における 斜面切土の影響
     ○永田 秀尚(有限会社風水土)

技術交流会では,発表者が「伝えたいこと」を十分に伝えられるように,また,聴講者は「聴きたいこと」を十分に聴くことができるように,発表・質疑応答の時間は30分としてあります.また,少々の時間オーバーも許容しフランクな場としています.


吉田支部長の挨拶で開会です.


上野 紘太郎氏の「千葉県勝浦市に見られる海底地すべりによる変形構造」


武田 開氏の「崩壊斜面の災害復旧を目的とした調査事例」


日野 康久氏の「雪渓上を長距離移動した地すべり移動体」


加藤 靖郎氏の「豪雨で発生した切土のり面のトップリング性変状」


居川 信之氏の「平成30年7月豪雨,岐阜県飛騨市下数河地区の崩壊」


地主 卓弥氏の「平成30年7月豪雨によるJR高山本線桂谷土石流災害」


永田 秀尚氏の「平成30年7月豪雨,および北海道胆振東部地震で発生した崩壊における 斜面切土の影響」


全ての発表において活発な議論がなされ,発表者,聴講者ともに理解が深まったのではないかと思います.

【災害地見学会】

岐阜県下呂市の金子谷は,平成30年7月豪雨にて土砂が流出し,JR高山線や近辺の住宅に被害をもたらしました.
現在は復旧工事中ですが,その様子も含めて見学させていただきました.
見学許可をしていただいた関係者の方々に,この場をお借りしてお礼申し上げます.


金子谷の様子です.
崩壊斜面が確認でき,対策工事中であることがわかります.


本日の参加者です.
学生さんからベテランまで参加していただきました!


現地では,日本応用地質学会中部支部の災害調査団より現地の説明をしていただきました.
当日は学生さんも多く参加されたので,配布資料には白地図,現段階での調査結果を記した地図などを添付し,踏査の説明もさせていただきました.


参加していただいた皆さん,ありがとうございました!!

2019年6月17日 (Y.H.)

平成30年度(2018)技術交流会・講演会・意見交換会【結果報告】


技術交流会・講演会・意見交換会ともに無事終了いたしました.
参加いただいた皆様,また運営にご尽力いただいた方々に厚くお礼申し上げます.
当日の様子をご紹介いたします.

【技術交流会】

<概要>
期 日:平成30年6月22日 (金) 10:00〜15:00
会 場:名古屋大学博物館 講義室
プログラム:
  1. 10:05〜10:35 応用地質学の立ち位置と課題
     ○永田 秀尚((有)風水土)
  2. 10:35〜11:05 長野県 中坊温泉における珪華の形成過程について
     ○増田 雄一(川崎地質株式会社)
  3. 11:05〜11:35 長尺ボーリングを想定した重金属溶出判定可否の検討
     ○山田 優子(国際航業株式会社)
  4. 11:35〜12:05 大分県守江湾の底質環境の評価と時間空間的変化
     ○高橋 潤(川崎地質株式会社)

    12:05〜13:00 休 憩(55 分)

  5. 13:00〜13:30 衛星SARデータによる地すべり変動の検出
     ○鬼頭 雄也(中部地下開発株式会社)
  6. 13:30〜14:00 三波川結晶片岩の地質構造とその土木地質的特性
     ○伏木 治(サンコーコンサルタント株式会社)
  7. 14:00〜14:30 地質リスクマネジメントに関する話題
     ○藤原 協(国際航業株式会社)
  8. 14:30〜15:00 地層処分 −基本的考え方と地球科学的課題−
     ○吉田 英一(名古屋大学博物館)

技術交流会では,発表者が「伝えたいこと」を十分に伝えられるように,また,聴講者は「聴きたいこと」を十分に聴くことができるように,発表・質疑応答の時間は30分としてあります.また,少々の時間オーバーも許容しフランクな場としています.


吉田支部長の挨拶で開会です.


応用地質の未来についてや,珪華の抽出,重金属,湾の環境,干渉SARの活用事例,三波川の土木地質,地質リスク,地層処分,多岐にわたる発表をして頂き,そして活発な質疑応答がなされました.

【講演会】

「リモートセンシングによる地質・植生・都市の観測」の演題で 山口靖教授(名古屋大学大学院環境学研究科)にご講演していただきました.


衛星から得られた画像を解析することで,本当に様々なこと(地質,植生 etc)が分かるということでした.広域的な調査には非常に有効な手段だということを勉強させていただきました.

【意見交換会】

名古屋大学内の「花の木」にて立食形式の意見交換会を行いました.


技術交流会では聞けなかったことや,今後の学会運営方針のヒントなど,食事(お酒?)を前にすることで様々な意見交換が円滑になります.
人脈形成や最新技術の動向を気軽に聞けるといった重要な場ですよ!
みなさま,特に若手の方は是非参加してくださいね.

2018年07月02日 (Y.H.)


平成30年度(2018)現地見学会【結果報告】


11月10日に行われました現地見学会の様子をご紹介いたします。

今年度は、技術交流会(研究発表会)と異なる日程で行いました。天気予報も直前に代わり、雨に降られず最新の研究内容を現場で聞くことのできる貴重なものとなりました。
見学会の講師をしてくださった名古屋大学の竹内教授、(有)風水土の永田さん、準備をしてくださった役員、参加してくださった皆様、ありがとうございました。

<概要>
【11月10日(土)】三重県 松阪駅集合・解散
時間:8:00〜16:00 場所:三重県松阪市 櫛川周辺

簡単にですが,当日の様子をご紹介いたします。
本日の見学会は、stop1、stop2、stop3、stop4の4ヶ所ですが、stop1〜3は三波川変成岩を変成度の高いほうから低いほうへと順番に見ていくものです。stop4は地すべりの対策工事後の場所を見てきました。
写真を多めに載せますので、変成度の違いなどにも注目しながらもご覧ください。

【stop1】


最初の露頭です。心が洗われるような景色の場所でした。


露頭を前に、竹内先生から最新の研究成果を交えてご説明いただきました。
私が学んだ〇〇年前の知識は古くなっている事が分かりました。
今日のような見学会に参加しなければ、いつまでも古い知識のままでした。現在の仕事に関する知識(私の場合は斜面災害)は、常に最新の情報を得ようとするのですが、専門外ですとそうはいきません。
このような見学会に参加すると、短時間で様々な知識を吸収できるため大変お得です。

【stop2】


こちらも綺麗な場所でした


現地で質問し、それに対して説明をしていただけるのは大変に貴重です。

ですが。。。。。


上から眺めると、BBQをするでもなく河原に大人が集まっています。
周囲の方からはどのように見えていたのでしょうか。。。。

【stop3】


こちらもステキです!


この地点での説明を一通り聞いた後は、それぞれで見学です。


stop1から比べると変成作用が進んでいないことが分かりますね.
変成岩をじっくり観察したなんて何年ぶりだろうか....

【stop4】


こちらは2004年の台風21号により被災した宮川水系の地すべりです。
現在は対策工事も終わっているのですが、被災当時の調査や対策工検討のための調査などのデータも交えて説明していただけました。


対岸にも地すべり地形が。。。。。

この辺りは林業が大変に盛んで、標高のかなり高いところでも軽トラックが走っていました。
詳しい方に聞くと、このあたりは伊勢神宮のお宮を建てるための木を育てておられるようです。
そのため、「宮」川と名付けられたんだとか。へぇ〜。


地すべり地を前に参加者で記念撮影をしました。
天候にも恵まれ、大変充実した見学会となりました。

お忙しい中、準備から案内までしていただいた竹内教授、永田さま、役員の方々,本当にありがとうございました。
また、参加していただいた皆様にも感謝申し上げます.

2018年11月20日 (Y.H.)


平成29年度(2017)技術交流会・講演会・意見交換会【結果報告】

10月20日,21日に行われました,技術交流会・講演会・意見交換会・現地見学会の様子をご紹介いたします。
この2日間は雨との予報でしたが両日とも雨に降られることなく,皆様にご協力もあって,どなたもケガをすることなく無事に終えることができました。
ありがとうございました。(文末にアンケート結果を追記 2018年1月20日)

<概要>

【10月20日(金)】富山県民会館
技術交流会:13:10〜15:45(6編の発表をしていただきました)
講 演 会:15:55〜16:55
演題:ジルコンという鉱物から見た日本列島形成の歴史
意見交換会:17:00〜19:30頃

【10月21日(土)】 富山駅南口周辺集合・解散
現地見学会:8:00〜18:00
場所:立山室堂周辺

簡単にですが,当日の様子をご紹介いたします。

■技術交流会の様子


日本応用地質学会 中部支部長 吉田教授の挨拶で開幕です。


技術交流会・発表の様子です。多くの方にお越し頂き活発な議論を交わして頂きました。
技術交流会では,質疑応答の時間を多めに取ることで,参加者の知見を広げられるよう工夫しております。



■講演会の様子

「ジルコンという鉱物から見た日本列島形成の歴史」とい演題で,富山大学の大藤教授(日本地質学会 中部支部長)よりお話しいただきました。


ジルコンという鉱物(砂粒)を利用して,日本列島の形成について考察するというお話しでした。
もちろんジルコンという鉱物だけに頼って考えるのではなく,地質構造,岩石などなど,幅広い分野にまたがって日本列島形成の歴史を考察し,そこにジルコンの年代測定値を考慮するという,時間的・空間的に大変大きなスケールのお話しをしていただきました。

(ちなみに,大藤先生は私の恩師でございますが,学生時代にはこのような大きなスケールの研究をされていることは理解できず....
自分の勉強不足を痛感いたしました)

今回の技術交流会等につきましては,日本地質学会 中部支部に後援いただく初のイベントとなりました。その記念すべきご講演に,日本地質学会中部支部長の大藤先生をお迎えできたことは大変,光栄なことでした。

大藤先生,貴重なお話しをありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。


■意見交換会の様子


日本応用地質学会 中部支部副支部長の奥村氏より乾杯のご挨拶をいただきました。


美味しい料理・お酒を囲んで,交流していただきました。


締めのご挨拶は,日本地質学会中部支部長の大藤教授にお願いいたしました。

余談ですが,写真奥にポスターが見えます。これはポスターなどを話のネタにしていただき,交流を深めたり議論を交わしたりしていただくために掲示したものです。



【技術交流会・講演会のアンケート結果】 (2018年1月20日追記)

◎技術交流会・講演会を何で知ったか?
  1.クチコミ……………………………39%
  2.日本応用地質学会中部支部ML…28%
  3.中部支部ホームページ……………17%
  4.地質学会からの案内………………11%
  5.中部地質調査業協会ML…………5%
             (ML=メーリングリスト)
◎参加した感想
  1.役に立った………70%
  2.まあ役に立った…30%

参加していただくことで,「何かしらの役に立った」という感想をもっていただいたようで本当に良かったです。

平成29年度(2017)現地見学会【結果報告】


■現地見学会の様子


立山火山の噴出物を前に,石崎准教授にご説明頂きました。


火山噴出物から想定される当時の噴火の様子など興味深いお話しをしていただきました。
立山火山は,最近の火山活動の様子から,常時観測対象火山となっています。
火山災害を減災するために,地質学・応用地質学は欠かせないものとなっていることを再認識しました。
また,このような技術交流会や現地見学会に参加することで,通常業務では学ぶことのできないことを学ぶことができ,大変重要な機会であると思いました。
学会員になることは会費以上に得られるものがあります。Priceless!


室堂平ではみなさんで記念撮影をしました。
台風の影響が心配されましたが,帰路につくまで雨に降られることはありませんでした。
これも参加して頂いた皆様,準備して頂いた幹事の方々の日頃の行いが良かったおかげかと.....

石崎先生,お忙しい中,ご案内していただき本当にありがとうございました。

参加頂いたみなさま,本当にお疲れ様でした。
ありがとうございました。


【現地見学会についてのアンケート結果】 (2018年1月20日追記)
◎現地見学会を何で知ったか?
  1.日本応用地質学会中部支部ML…46%
  2.クチコミ……………………………38%
  3.地質学会からの案内………………8%
  4.中部地質調査業協会ML…………8%
             (ML=メーリングリスト)
◎参加した感想
  1.役に立った………100%


 現地見学会については,全員が「役に立った」という感想をもっていただきました。
 御嶽山の噴火を契機に火山活動に対する社会の関心が非常に高まりました。それにともない火山に関する専門知識を持った地質技術者のニーズが高まってきています。。
 しかし,業務で火山に携わることは大変に希であるため,今回のような現地見学会は参加者にとって大変有益なものとなったのではないかと思います。あくまで推測ですが,その結果がアンケートに表れたのではないでしょうか。
 今後も,技術交流会や現地見学会,講習会では最新技術や世の中のニーズに見合ったものを開催していきたいと思いますので,引き続きよろしくお願いいたします。

(Y.H.)

2017年10月24日

平成28年度(2016)技術交流会・講演会・意見交換会【結果報告】

技術交流会・講演会・意見交換会ともに無事終了いたしました. 参加いただいた皆様,また運営にご尽力いただいた方々に厚くお礼申し上げます. 昨年度までは「研究発表会」と題しておりましたが,今年度より「技術交流会」と名称変更し,ディスカッション時間を増やしました. そのため,活発な議論を交わすことができました. また,発表者も学生からベテランまで幅広かったため,様々な方に充実したものとなりました. 当日の様子を簡単にご紹介いたします.


開会の挨拶:日本応用地質学会 中部支部長より
参加人数は30名程度でした.


基調講演の様子.日本応用地質学会 脇坂会長に基調講演をしていただきました.
演題は「地質におけるリスクと観察の理論負荷性」です.大変興味深いお話しでした.ありがとうございました.


技術交流会:発表・質疑応答の様子.今回は6編の発表をしていただきました.


講演会・技術交流会が終わった後は,意見交換会を行いました.
和やかな雰囲気の中,所属の違う技術者が様々な意見を取り交わしました.
これは,応用地質学の発展のために大切な時間です.

(Y.H.)

2016年10月25日


平成27年度(2015)日本応用地質学会 中部支部 研究発表会【結果報告】

研究発表会
【日時】 9月17日(金)10:00-14:00
【場所】 名古屋国際会議場 2号館

特別講演会 (全地連技術フォーラム合同開催)
【日時】 9月17日(金)16:10-17:30
【場所】 名古屋国際会議場 2号館
【講師】 基調講演1:金田義行特任教授(名古屋大学減災連携研究センター)
     基調講演2:野田利弘教授(名古屋大学減災連携研究センター研究連携部門)
【講演タイトル】
     基調講演1:南海トラフ巨大地震の備える科学・技術
     基調講演2:外水位が大規模河川堤防の地震時挙動に及ぼす影響に関する
                          空気〜水〜土骨格連成有限変形解析

意見交換会
【日時】 9月17日(金)18:00-19:30
【会場】 名古屋国際会議場 4号館 白鳥ホール

平成26年度(2014)日本応用地質学会 中部支部 研究発表会【結果報告】

研究発表会
【日時】 10月17日(金)10:00-15:00
【場所】 石川県文教会館大会議室

特別講演会
【日時】 10月17日(金)15:10-16:40
【場所】 石川県文教会館大会議室
【講師】 塚脇 真二 先生(金沢大学教授)
【講演タイトル】アンコール世界遺産の開発と保全に関わる諸問題 ーこの20年を振り返ってー

意見交換会
【日時】 10月17日(金)18:00-20:00
【会場】 金沢城公園内 河北門

現地見学会
【日時】 10月18日(土)
【場所】 金沢城公園内石垣めぐり 戸室石の石切丁場跡

研究発表会報告(PDFファイル

2014年10月17日

日本応用地質学会 中部支部

〒460-0008
 愛知県名古屋市中区栄2-11-7
 サンコーコンサルタント株式会社
        名古屋支店 気付
TEL 052-228-6131